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未来について話そう

未来について話そう

 社会について、自分たちが暮らしているこの国について、時代について、何かを変えていかなければいけないことを、大なり小なり、震災以後は誰もが感じていると思います。ただ、“どうしていいのかわからない”“個人のちからなど知れている”という意味の言葉たちで、そういう想いが掻き消されてしまう。握りつぶされてしまう。それはもう、あらかじめそういうことを思わないようにプログラムされているかのようにも感じます。

 僕は、いろいろな場所で皆が未来について考えて、言葉を交わすようになれば、おのずと社会や時代は変わると考えています。まずは、このムードを変えること、空気を入れ換えること、それが必要なのだと確信しています。

 だから、「未来について話そう」を旗印に、『The Future Times』という新聞を発行することにしました。紙面では、編集された確かな言葉たちを“紙”という肉体的なメディアに載せて、電脳の世界を飛び出したい。そして、このWEB版では、インターネットならではの速度と情報量を使って、様々な未来に対する言葉とユニークなイメージを発信したい。そして、僕自身も考え続けたい。そんなことを考えています。

 ミュージシャンが何をしているのかという疑問もあるでしょう。でも、考えることは全ての表現に繋がります。そして、それは“生きること”そのものだと僕は思っています。この新聞を読んでくれた皆と同じ時代を生き、考え、豊かな未来に対する沢山のヒントを集めたいと思います。ひとつの答えを指し示すのではなく、様々なイメージを発信したいと思います。

2011年07月13日