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佐藤慧
どこまで進んでも出口が見えない...そんな毎日の繰り返しでした。あの日、一瞬にして消え去ってしまったものの「かけら」を求めては歩き、シャッターを 切り、人々と出逢い、自身の心と向き合ってきました。3年という月日は、人によって長さが異なります。あれから少しずつ前に進んで来た人もいれば、まだま だ1秒足りとも秒針は動いていない、そう感じている人も少なくありません。変わらぬ明日が来ると思い、今日を生きる人々に突如襲い掛かった圧倒的な破壊。 僕の目には、あの日から昨日と今日とが分断されてしまったかのように見えましたが、一枚一枚、シャッターを切り続けることで、失われた日々を繋ぎ止める断 片を集めてきたようにも思います。死というものがあることを知りながら、人はなぜ未来を描けるのか。3年間、写真を通じて問い続けてきたものから、何かを 感じて頂けましたら幸いです。

Profile
sato
1982年、岩手県生まれ。studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト。国際協力の現場に携わり、 アフリカ、中米などで経験を積む。 アフリカやアジアの紛争、貧困の問題を追う。世界を変えるのはシステムではなく 人間の精神的な成長であると実感し、 命の価値や愛を伝える手段としての ジャーナリズムに希望を託して活動を開始。 言葉を探しつつ、国家、人種、宗教を超えて、 人と人との心の繋がりを探求し、それを伝えていく。2011年世界ピースアートコンクール入賞。著書に『Fragments 魂のかけら 東日本大震災の記憶』(かもがわ出版)、他。
〈新著の情報〉
3/11に「かもがわ出版」よりフォトエッセー、 『Fragments 魂のかけら 東日本大震災の記憶』が発売されます。(1700円+税) sato_jk
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