廃棄する汚泥をガス化して減量

汚水処理で出てきた汚泥は廃棄物なので、減量することが重要。神戸市の場合は汚泥全量を、高さ30mほどの大きな卵型の消化タンクに入れる。消化タンクでは汚泥の中にあった有機物の半分がガスに変わるので、汚泥がぐっと減少。ここで活躍するのは嫌気性の微生物で、消化によって汚泥が安定し、臭いが減り衛生面でも安全になるというメリットもある。最終的にガスを抜いた汚泥は脱水して絞り込み、酒粕状の脱水ケーキとして取り出し、焼却施設へ。脱水ケーキの運搬にも天然ガス車が使われている。また、焼却後には無機物が灰として残るので、灰から煉瓦を作ったりアスファルトに混ぜ込んだりして活用。