消化ガスを精製しエネルギーに変える

汚泥処理で消化タンクから出てくるガスは、メタンが約60%、残りはCO2や硫化水素、シロキサンなどで、有効利用するには邪魔になる成分が入っている。そこで、バイオガス精製装置を使って圧力の高い水の中にガスを通過させ、CO2や硫化水素、シロキサンを水に溶け込ませて除去すると、濃度98%という濃度の高いメタンになる。このメタンはクリーンなエネルギーになるので、“こうべバイオガス”として利用。元々、消化ガスの一部は処理場内のボイラーや空調に使われていたが、ガスの品質を高めることで利用の幅が広がった。また、こうべバイオガスはバイオマスエネルギーであるため、CO2排出量はゼロになる。